訂正内容詳細
本稿はレイヤー分割の話をするという目的を持っていますが、第1回では、具体的なレイヤー構成の話がなく、論理的、物理的にレイヤーがどのように分割、配置されているのかが読み取れない記事になっていますので訂正いたします。
1ページに「レイヤー分割」という項があり、この部分に補足説明を入れ、かつ「Silverlightの役割に関する訂正文」の訂正内容を反映して以下のように訂正します。
また、「レイヤー分割」内にEntity Frameworkはクライアントからデータ層に直接アクセスする技術としていますが、これは間違いです。

(旧)
Silverlightアプリケーションは、セキュアな通信やデータ受送信の構築工数を軽減することに長けていますので、この部分にアプリケーションロジックを閉じ込めます。

このようなレイヤー分割を行うと、作業の分担が楽になります。開発の省力化や保守性の向上、機能強化や開発のアウトソーシングなどに役立てることができます。しかし、Microsoftの技術であるWCF RIA ServicesやEntity Framework、ASP.NET Dynamic Data等は、アプリケーションの複数のレイヤーを飛び越えて、クライアントからデータ層に直接アクセスする技術です。そのため、逆にレイヤーを分割する解説が少ないのが現状です。本連載のアプリケーション設計の指針は、WCF RIA Servicesを使い、AzureとSilverlightでレイヤー分割した、効率的なアプリケーション構築が可能であることの一つの例です。

(新)
Silverlightアプリケーションは、データ通信のクライアントとして「データの受送信」、「データの表示制御」、「データの編集や更新操作」の構築工数を軽減することに長けている技術のひとつです。Silverlightアプリケーションは、.NET Frameworkがサービスするデータを利用するクライアント側のプログラム(プロキシクラス)の作成が容易だからです。
.NET Frameworkがサービスするデータの実体を社内のSQLサーバーからSQL Azureのデータベースを使うように変更することで、旅費の申請データをAzure上に構築することができます。この変更の際に、データアクセス層であるEntity Data Modelを社内サーバーに残すことで、Silverlightアプリケーションでアプリケーションロジックを完結させることができます。

このようにデータ層とデータアクセス層を物理的に配置変更すると、作業の分担が楽になります。また、開発の省力化や保守性の向上、機能強化や開発のアウトソーシングなどに役立てることができます。
物理的な配置変更が容易な理由は、Silverlightアプリケーションを作成する際にVisual Studioのテンプレートを使ったからです。このテンプレートは、論理的にレイヤー分割されているソリューションなので、物理的な配置変更に柔軟に対応できます。この物理的な配置変更作業を通して、Visual Studioのテンプレートが提供する論理的なレイヤーを理解することができます。作業の分担、開発の省力化、保守性の向上、機能強化や開発のアウトソーシングなどを計画する際の切り分けの指針の参考にしてください。

Microsoftの技術であるWCF RIA Servicesは、アプリケーションの複数のレイヤーを飛び越えて、2層アプリケーションを構築するようなシンプルな開発が可能な技術です。そのため、逆にレイヤーごとの解説が少ないのが現状です。本連載のアプリケーション設計の指針は、WCF RIA Servicesを使い、AzureとSilverlightでレイヤー構成された、効率的なアプリケーション構築が可能であることの一つの例です。

また、この変更により「本連載のゴール」に訂正が入ります。

(旧)
本連載では、Azure特有のアプリケーションロジックをSilverlightに任せる方法を紹介することで、アプリケーションレイヤーの分割を解説していきます。アプリケーションレイヤーの分割の仕組みを知ることで、~

(新)
本連載では、Azure特有のアプリケーションロジックをSilverlightに任せる方法を紹介することで、アプリケーションレイヤーの仕組みを解説していきます。アプリケーションレイヤーの仕組みを知ることで、~

アプリケーションレイヤーの分割方法を解説するものでなく、アプリケーションレイヤーの仕組みを解説する内容です。深くお詫びします。

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