ある会社にApplication Lifecycle Management(以降「ALM」)を提案することになりました。
私はVisual Studioで開発を行ってきましたし、Team Faundation Server(以降「TFS」)でのソース管理も利用してきました。かなりの規模の案件です。
ただし、Team Faundation Serverの設定をやったこともなく、GitやSubversionも大規模案件に使ったことはありませんでした。そして、提案書を作成しながら、ALMがいかに開発者や運用者の良心やスキルに依存していたかを痛感しました。
ここでは、管理ツールの導入とその運用手順を明示した提案書で、そのような良心や運用に頼らない仕組みを実現できることを訴求した内容について、以下の5回に分けて報告していきたいと思います。

第1回:システムの構築プロセス(開発と運用)を定義する
第2回:システムリソースの一元管理と分散管理
第3回:Visual Studio Onlineを提案してみた
第4回:TFSの準備と作業項目のカスタマイズ
第5回:品質管理とTFSの運用手順

このシリーズは各回が不定期で公開されますことをご了承ください。

第1回:システムの構築プロセス(開発と運用)を定義する
導入事例から学んだプロセス標準化 >>
ユニファイド・プロセスとPLM、ALM >>
プロセスを社内のワークフローに落とし込む >>
ワークフローのどの部分をソース管理ツールに任せるか >>

第2回:システムリソースの一元管理(TFS)と分散管理(Git)
・ドキュメントとソースのバージョン管理
・顧客別カスタマイズと国際化の取り扱い
・複数のSQL Serverをリポジトリに使う
・プラットフォーム別のソース管理

第3回:Visual Studio Onlineを提案してみた
・On lineとOn premiseの違い
・プロジェクトの立上げおよび解体とアカウント管理
・協業各社との管理作業の役割分担
・TFS ExpressとVisual Studio Onlineで提案書の画面写真を撮った

第4回:TFSの構成と作業項目のカスタマイズ
・社内手順に合わせた作業項目のカスタマイズ
・イテレーションとスケジュール
・テストを計画・管理する
・Windows Azure ConnectとVPN

第5回:品質管理とTFSの運用手順
・分岐とマージを計画する
・ビルドのルール化とシェルブの取り決め
・協業各社とのSharePoint運用ルール
・品質と作業実績を管理する

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